- しおる
- I
しおる【撓る・萎る】※一※ (動ラ四)(1)痛め苦しめる。 痛めつけて弱らせる。
「~・りつる野分はやみてしののめの雲にしたがふ秋のむらさめ/風雅(秋下)」
(2)たわめる。 しなわせる。「暫く~・りて堅めたる体(スガタ)/太平記 12」
※二※ (動ラ下二)⇒ しおれるIIしおる【枝折る】〔「撓(シオ)る」と同源。 「枝折る」は当て字か〕道しるべのため, 木の枝などを折る。III「世の憂さに~・らで入りし奥山に/浜松中納言 1」
しおる【責る】〔「撓る」と同源か〕折檻(セツカン)する。 責めさいなむ。IV「~・り殺してよ/落窪 1」
しおる【霑る】ぬれる。 湿る。「盛りなる桜の, 朝露に~・るる心地して/寝覚 1」「涙に袖は~・れつつ/平家 12」
Japanese explanatory dictionaries. 2013.